コーヒーの基礎知識

【一杯のコーヒーができるまで】コーヒーチェリーの栽培→精製→焙煎の過程

現代では当たり前のように飲まれているコーヒー。
しかし、一杯のコーヒーが完成するまでに多くの時間と労力がかけられています。

そこで、今回はコーヒー豆が生まれるコーヒーチェリーの栽培から精製までを詳しく見ていきましょう。

この記事を見れば、一杯のコーヒーができるまで、どれだけの手間がかかっているかがわかります。

そして今までよりもっとコーヒーが美味しく感じられはずです。

コーヒーの元:コーヒーチェリーの栽培

僕らが飲んでいるコーヒーはコーヒー豆から精製されます。

そもそもコーヒー豆って何のことなんでしょうか。

実は、コーヒー豆とは名前がついていますが豆というよりも、『コーヒーノキ』という植物の種子なんです。

コーヒー 栽培

そしてコーヒーノキの実は、写真のように赤く熟して実をつけることからコーヒーチェリーと呼ばれています。

コーヒー豆とは、このコーヒーチェリーの中で対についている2つの種子のことなんです。

コーヒーチェリーの構造

ここでコーヒーチェリーの中身をイラストを使って説明していきます。

参照;「コーヒーチェリー」より

 

生豆なままめとも呼ばれるコーヒー豆の種子(以下生豆)が対になっており、その外にパーチメント(内果皮)、果肉、外果皮が重なっています。

また、生豆に被っている薄皮のシルバースキン(銀皮)や内果皮に付着している粘着物のミューレージと呼ばれるものが存在します。

そしてコーヒーを抽出するための生豆を取り出す作業を精製といいます。

その過程では生豆に付いている パーチメント(内果皮)、果肉、外果皮 を除去していきます。

この除去の仕方でいくつか製法が存在するため、この後にその精製方法の種類と手順を説明します。

コーヒーが栽培されている地域はどこ?

KUBOGENより

コーヒーが主に栽培されている地域は「コーヒーベルト」と呼ばれる北緯25~南緯25度の範囲に当たる熱帯・亜熱帯地域です。

収穫時期は北半球だと9~4月、南半球だと4~9月と時期がずれるので、世界のどこかでは一年中収穫できます。

また、雨季が年に2回ある地域では、年に2回の収穫も可能です。

コーヒーベルトの中でも上質なコーヒーが取れるのは、高地で水はけがよく、雨季が定期的にあるなどの条件があります。

コーヒー豆の精製方法

コーヒー 栽培

精製方法は詳しくは複数ありますが、ここでは代表して3つ紹介します。

  • ウオッシュド
  • ナチュラル
  • スマトラ式

この精製方法で味も変わるのが深いところ。

それぞれの方法で精製されたコーヒーの味の特徴も紹介しますよ!

ウオッシュド

以下の手順で行われます。

  1. コーヒーチェリーを水槽に入れ、浮かんだ未熟な実を除く
  2. パルパーという専用の機械で果肉を除去
  3. 発酵させてミューレージを除去
  4. 水洗いして乾燥させる
  5. 脱穀機で内果皮を除去したら生豆が精製

主に水源の豊富な生産地で採用されています。

味の特徴

→すっきりとクリアな味わい。上品な酸味

ナチュラル(ワイニーとも呼ばれる)

次にナチュラルについて。

  1. コーヒーチェリーを水槽に入れ、浮かんだ未熟な実を除く
  2. 天日乾燥する
  3. 脱穀機で果肉とパーチメントを除去
  4. 欠点豆を除いて生豆が精製

ウオッシュドとの最大の違いは「水を使うか否か」。

そのため比較的雨の少なく、広大な土地を管理できる産地で採用されている。

味の特徴

→コーヒー豆の風味や個性をダイレクトに感じる。熟したマンゴーやベリーのような甘い香りとコク。

スマトラ式

3つ目はスマトラ式です。

その名の通りインドネシアのスマトラ島で行われています。

  1. パルパー(専用の機械)で果肉を除去
  2. 天日乾燥
  3. 脱穀して生豆に
  4. もう一度天日乾燥
  5. 欠点豆を除いて完成

ウオッシュド同様水を用いて脱穀しますが、その違いは水分値を50%ほど残した生乾きの状態で脱穀すること。

これによってウオッシュドとの味の差が出ます。

そんなスマトラ式は、コーヒー豆の代表的品種『マンデリン』の精製方法です。

味の特徴

→マンデリン独特の深いコク、力強い香り

コーヒーを美味しく飲むための「焙煎」

コーヒー 栽培

さて生豆にするための精製の次は、いよいよ焙煎です。

焙煎は「ロースト」とも言い、コーヒー豆を煎る過程のことです。

詳しくはこちらの記事で解説してます!

【コーヒーの焙煎とは】時間・具合で味が変わる!?その理由は… みなさんは「焙煎」という行程を知っていますか。 この作業はコーヒーを美味しく楽しむためには必須のモノです。 しかも焙...

焙煎されて初めてコーヒー豆となり、挽かれコーヒー私たちの手元に来ます。

こうして一杯のコーヒーが

コーヒー 栽培

最後に一杯のコーヒーが淹れられるまでの行程を振り返ります。

  1. コーヒーノキの栽培
  2. コーヒーチェリーを収穫
  3. 生豆(コーヒー豆)を得るために精製
  4. 生豆を焙煎
  5. 豆を挽いてコーヒーを淹れる

ここまでの行程を踏んで初めて、コーヒーを飲むことが出来ます。

ちなみにこの栽培から淹れるまでを自宅で行うことも可能です。

コーヒーノキは販売されているので、興味があれば自分で栽培して育ててみてください。

とし
とし
ただしコーヒーノキが初めて実をつけるまでに3~5年かかります(笑)

コーヒーノキ自体は観葉植物としても愛されてているため、もし栽培するときは我慢強くいきましょう。